忘れられない夏・・・といえば、2022年の夏。
ちょうど一年前くらいになりますが、家族4人全員が新型コロナに感染し家がカオス状態になったことですねぇ。
子供(成人男子)2人が先に発症し、1日遅れで私が発症して夫がさらに2日後に発症しました。だいたい同じ時期に集中してだったので、隔離期間中は大の大人が4人家の中で・・・カオスとしか言いようがない(笑)。
隔離してる意味もなくなり動けるようになると、家の中は自由に行き来してましたが、時間はあるのに倦怠感で好きな映画(配信)も観る気にならず辛かったです。
しかも、映画館で公開中の映画記事を書かなければならず、ちょうど公開日と重なって鑑賞できなかったという事例もあり…記事の執筆を初キャンセルするという事態に・・・。
そんな去年の夏から1年。新型コロナウィルスが消滅したわけではないし、感染者の状況が今どんな風なのかもわかりませんが、ようやく5類に引き下げられ今年の夏はイベント関係も復活、映画も以前のようにたくさん公開され、生活自体は日常を取り戻して嬉しい限りであります。
今回ご紹介する映画『サバカン SABAKAN』(劇場公開日2022年8月19日)は隔離機関が明けて、最初に映画館で観た映画になります。
公開初日舞台あいさつ付の会に行ってきました。この時、主演の番家一路くんも新型コロナに感染してしまい欠席でした。
1980年代の夏・・・小学生の夏休み
舞台は1986年、夏の長崎です。“キン肉マン消しゴム”や“アイドル全盛期”の80年代に小学生だった人には、懐かしく感じる時代でしょう。
私的には・・・作中に登場する高校生と同世代でして、ヤンキーや流行っていたアイドルとも同世代なので、懐かしく観ることができました。
それと同時に貧困家庭の子供の生活状況や貧困家庭に対する地域の気配り、そういう場面が出てくるのですが、1980年代の後半ころは今ほど支援制度があまりよくなくて、生活保護くらいしかなくても、“ご近所”からの助け合いや見守りが普通にあって、家族も結束力がある時代だった気がします。
今は支援制度も整っているし、学校も高校無償化とか恵まれていると感じますが、それでも「足りない」という不満の声もあり、あの頃の大人や子供の我慢強さや努力する姿勢は今とは違っているのだなって感じます。
時代が違うと一括りには言えない、人としての質も随分変わったのだと思います。困っている人をさりげなく助けたり、精神的に負担をかけないそういう優しさがなくなっているのか、必要としていないからなのかわからないけど、人はずいぶん弱くなりました。
★ネタバレを知りたい方は↓↓↓★
思い出・・・小学校時代の夏休み、友達のこと
時代は少し遡りますが1970年代、私も小学生の頃は小さな冒険をするような子供で、大人達とバスで行ったことのある場所へ、2歳下の弟や近所の友達と一緒に徒歩で出かけてみたり、小銭をいっぱい持ってバスや電車を乗り継ぎ動物園に行ったり、今思い出すと・・・ちょい悪な行動もしていたと・・・、今じゃシステム上できない悪さもあのころは、度胸でできたんだなぁみたいな💦
『サバカン SABAKAN』を観て自分にも身に覚えのある、冒険のドキドキとワクワク、親に叱られる・・・という恐ろしさそんなことを思い出すのですが、それは全部夏休みのできごとだったなぁと・・・思い出しました。
そして、自分も子供の頃にずいぶんとご近所の人たちに助けていただいたし、父子家庭、母子家庭で貧しい家庭の友達がどこかへ引っ越してしまうのを見てもきました。
病気がちのお母さんが亡くなって、身の回りの世話をしてもらえなかった友達が、お父さんと突然越していったこと。兄弟が多くお父さんが日雇いで、貧しい暮らしをしていた友達は、仕事中の事故でお父さんが亡くなり、保険金と労災で一気にお金持ちになって越して行った子もいました。
お別れの日、毎日同じ服しか着ていなかった子が、真新しいフリルの付いたワンピースを着てきて、満面の笑みでサヨナラを言った日の光景を思い出します。
皆さんはそんなドキドキワクワクの出来事や、訳ありの友達の思い出などありませんか?そんなことも含めて、ぜひこの映画を観ていただきたいです。