映画『#カウンセラー』表向きにはわからない、心の病みを演出と音響、#鈴木睦海 と #西山真来 の演技で表現。臨床心理士が見抜けなかった裏腹とは?1人のクライエントによって迫りくる不安とは?
— からさわ@Y (@KRSWY1) 2022年2月16日
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女性心理の描写がえぐい
観賞し終わって感じたのは、人には誰にも言えない“秘密”や“欲望”があり、特に女性ならではの口にするのも憚られる、そんな“妖怪”を心身に宿しているということ。
ジェンダーレスや女性蔑視・・・そういった言葉が何もかもを解放できるわけでもなく、この世に性別が誕生してからこれまでの歴史は、好むと好まざるに関わらず、どこか自分でも“女性”だからという壁や線を引き、本当のことを隠そうとしてしまう。
突然、診療に訪れた吉高という女性は「妖怪が見える」と倉田に話し始める。単純にみれば、“妄想型統合失調症”を発症していたにすぎないが、その妖怪が意味するのは、彼女の心の中に穢れ(けがれ)た欲望が溜まっていたことを象徴する。
時々、臨床心理士や精神科の医師は患者に同調し、自らも心を病んでしまうことがあると聞いたことがある。倉田は産休に入る前に運悪く、その“同調”を誘発するクライエントと出会ってしまった。
主人公の倉田は臨床心理士の資格を持ち、クライエントが抱える悩みから何人も解放してきたスペシャリストという、社会的地位も高い女性である。そんな彼女でさえも本能が勝ったがために、理性によって“秘密”を作ってしまう。
ラストシーンからは倉田の中にあった、眠っていた“妖怪”を目覚めさせてしまったかもしれない…。そんなことを思わせて終わります。
私的感想
たぶん、女性にしかわからない心理描写なのかもしれない…そんなことを感じました。男性目線で見た場合、たぶんこの“吉高アケミ”というキャラは相当怖いはずですね。演じた西山真来さんが圧巻で本当に怖かったです。
また、カウンセラーがクライエントの妄想にのみこまれ、現実なのか幻なのかあいまいになる感じを、効果音で巧みに表現していて、Webで鑑賞した私としてはヘッドフォンから聞こえる「音」がかなり強烈で、画面とのインパクトを助長しました。
これは劇場だとどう感じるのか?個人的には配信と同時公開で、両方試してみると面白いかもと感じました。
【映画情報】
映画「カウンセラー」
— 映画『カウンセラー』公式@どどP 3月〜ユーロスペース 東京にて2週間レイトショー上映決定! (@counselorDB) 2022年1月13日
2022年3月ユーロスペースにて
2週間レイトショー上映!https://t.co/6AnaHih0aL
-これは虚構か、現実か-
衝撃の42分
絶賛全国上映拡大中🦋#ユーロスペース#岡山メルパ#神戸映画資料館#名古屋シネマテーク#別府ブルーバード#金沢シネモンド#酒井善三 #映画 #カウンセラー pic.twitter.com/jNvtQo8T4u